ドンキで買えれば便利だったのだけど

長いこと自己流でコンタクトレンズを使い続けていた。来客があるときか、会議だらけの日にだけ、目が乾き疲れるという多少の不快感を引き受けることで、著しく強い近視によって引き起こされる目の縮小を回避してきた。時々だからこそ、耐えられてきてしまったのだが、手元の在庫が無くなるタイミングで、本当にこのままいくのか……?と自問した結果、試しに眼科に行ってみることにした。20年ぶりの眼科である。

これまで、本当にこだわりがなく、とにかく1日単位でどうにかやり過ごせればよかったので、密林でテキトーに買うか、ドンキのカラコンコーナーで透明なカラコン(?)として売られている謎のコンタクトを買うことにしていた。1箱あれば15日やり過ごせる、左右差とか知らねーです、のストロングスタイルである。ドンキは全国どこにでもあるおかげで、コンタクトを持たずに出かけて激しく動く(?)ことになった際にも、買い足すことができた。使う当日に在庫がないことに気づいては、これまで幾度となくドンキに救われてきた。渋谷センター街のドンキのカラコンコーナーは、私にとってある種の聖地である。

さて、眼科に行ってみたところ、まず、これまで使っていたものは、度数が適正より1.00も強かったらしい。上げりゃいいわけじゃなくて、目にだって限界があるのよと言われました。とりあえず見えにくかったからテキトーに上げてしまいました、すみません。検査をしてもらったところ、見えにくさの原因は乱視だったのだが、乱視用のコンタクトはそうでないコンタクトより1day30日分で1,000円ほど高く、しかも左右で乱視の度合いが異なるために、2箱必要ということで、乱視を治せる未来がくることを願っている。頼むよ、人類!

さすがに検査までして正しいコンタクトの度数がわかったのにも関わらず、スルーしてこれまでと同様にテキトーに購入し続けるわけにもいかないので、もうドンキでコンタクトが買えなくなってしまった。カスタマイズが必要なものは、コンビニじゃ手に入らないのだ。安価に眼鏡を作れるチェーン店でさえ、私が眼鏡を作ろうとすると、薄いレンズが必要になって20,000円はかかるせいで、貧乏性すぎて「次、歪ませたら柄が折れるぞ」と何度も言われながら、ずっと同じ眼鏡を使い続けている。小さい丸眼鏡が欲しいんだけど、いいフレームが見つからないんだよなぁ。視力矯正器具がなければ、勝手知ったる自分の部屋の中を歩くことさえ容易ではなく、眼鏡の存在が私を健常者にしている。

とりあえず乱視用のコンタクトやらを初めて使うので、試しに1day用を数日使ってみることにした。眼科でコンタクトを処方されるとき、試しに1枚入れさせてくれるので、眼鏡をかけずに帰ってきたまま、眼科にPCを持っていくのを忘れたので、この文章は日頃の業務を模すために書いた。


なお、コンタクトの処方と同時に相談したドライアイは、目の状態はいいので何もできませんと言われ、どうしようもないので目薬頼りを継続することになったのだが、世の中の需要がクールに偏りすぎて、一切の清涼感を受け付けない人間にとって、選択肢は片手で数えられるほどしかない。ドライアイに効く、清涼感のない、いい感じの高性能でマイルドな目薬をとっても探しています。

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